未経験業界への転職の志望動機ですが、あまり次のようなことには触れないほうが良いでしょう。
まず、志望動機が不明瞭な場合も、やる気があって応募したという体裁を取り繕ったほうが良いです。
やる気が無い場合、能力の高い人であっても採用できませんし、プラスに働く要素がありません。
このような志望動機は、書いてしまうことが少ないと思われていますが、未経験業界への転職の場合、どうしても不安を感じてしまうことが多いため、志望動機にそのことを書き記してしまう人もいるのです。
未経験を採用していない場合、そもそも面接に応じてくれる可能性が無いため、このようなことばかり考えても杞憂に終わるでしょう。
なので、前向きな発言だけでなく、以前から応募する意欲はあったが、チャンスを逃してしまったというふうに、とりあえず応募をしましたという雰囲気は消したほうが良いです。
未経験業界への転職で重要となるのは、具体的な理由があって未経験業界への転職を行っている背景があることです。
ただし、このことを難しく考える必要はありません。年齢的に若い場合は、新しい経験を積みたいため応募しましたと伝えるだけでも、かなり印象が変わってくるからです。
年齢的に若くない場合は、今までの経験を活かせる企業を探していたことをアピールし、具体的にどのような活躍ができるのかもアピールしましょう。
引っ込み思案であったとしてもプラスに転じることはないので、アピールしない場合は評価されないと判断したほうが賢明です。
後、どのようなものに影響を受けたのか、このことをハッキリと伝えるようにしましょう。
例えば、テレビで良く知ることになった企業名だからという理由でも良いですし、以前から興味があった企業のためという理由でも良いです。
影響を受けている場合、よほど好意を持たない限りは応募をしないと判断されますので、このような対応だけでも評価が変わってきます。
どのようなところに興味を持つようになったのか、このこともハッキリさせておきましょう。
例えば、商品やサービスのクオリティ、お客様からの評価、代表者の経営理念、会社の思想や発展など、求人には掲載されていない良い情報を、公式ホームページ、もしくは求人サイトで確認しておきます。現代の求人面接においても、当社を志望するようになった理由、動機を聞かれることは多いです。
なので、収入、待遇ばかりに目を向けるのではなく、企業そのものを1つの人格のように捉えたほうが賢明なのです。
自身の勤め先を良く褒めてくれる相手を、批評する人はそれほどいませんし、これは面接官であっても同じだと思って問題ありません。
企業によっては、最近になって設立された企業のため、それほど褒めるポイントが無い企業も存在します。
このような場合は、企業の成長率、売れ行き好調な商品、サービスの名称を正確に知っておくと良いでしょう。
このような情報がスラスラと言えるようになるだけでも、未経験業界への転職に対して意欲的な人物、志望動機の内容とマッチする人物という評価を得られます。
自分には何も無いかのようなネガティブな発言が見られると、その時点で面接で受かる見込みが無くなることもあります。
昔であれば、過大評価を行わない謙虚な人物として評価されるのですが、今では、あまり自分を褒めたがらない人物が増えてきたため、これではアピールポイントの無い人物として扱われてしまいます。
そのため、現在はどのようなことに取り組んでいるのか、資格などを取得しているのか、どのような形でスキルを活かしたいのか、この辺りはハッキリとさせておくべきです。
資格についても、国家資格、専門資格を有しているのか、これから取得できる予定なのか、資格勉強を始める予定なのかを正確に伝えられると、面接官からの評価が良くなりやすくなるでしょう。
入社後の展望について語れると、未経験業界への転職の志望動機に対して、より良い興味を持ってもらえるようになります。
転職という行為は面接のみで完結するわけではありません。
仕事に対するモチベーション、転属される現場での具体的な活躍、計画力なども問われます。
つまり、自分で自分を売り込めないようであれば、志望動機に対してのアピールを繰り返しているだけになるのです。
志望動機の質問、応答が多い場合、面接が上手くいっていると勘違いしてしまう人もおられますが、面接官が気になっていることは、仕事に対する思いだと理解したほうが良いでしょう。
具体的な計画を立てて行動に移せるのか、コミュニケーションでトラブルを起こさないだろうか、これらのことをスムーズに対応できるほど、経験豊富な人物かどうかが問われるのです。なので、仕事が決まった後の活躍について、適切にアピールできるかどうかも重要となります。